ロレックス オイスター パーペチュアルの“セレブレーションダイヤル”がパーティにやってきた
伝統的な時計製造を守るロレックス スーパーコピーがまったく予想外の動きを見せた、新しいオイスター パーペチュアルデザイン。それこそがこの時計が素晴らしいといえる所以である。
セレブレーションは、はっきり言って、デイリーユースには向かないモデルだ。明らかに非現実的なのだ。しかし高級機械式腕時計のように完全に自由に買い物するものは、実用性はほとんど必要ないと私は主張したい。こういうのは欲しいから買うのである。最近、木箱に入った虹色の柄のラギオールナイフを持ち帰ったのも同じ理由だ。すでに持っていた、つまらない黒が十分使えていたのにだ。美しさというのは、我々に非合理的な行動を取らせる。昔からそうだった。
さて、この時計のサイズについて、少し触れておこう。コレクターのあいだでは36mmが最も理想とするサイズなのか、それか時計に関する記事を書くことを生業とするエセ評論家たちが好むサイズなのか、はたまた本物の男性はジムに籠って前腕を太くするために鍛えていて40mm以上のサイズを着用しているのかといった議論が盛んに繰り広げられる。しかし議論するほどバカげたことは思いつかないが、私は36のほうが好きで、少なくとも41をつける前に31を巻いてみることを検討するだろう、と言うだけで十分だろう。
スペックの話をするついでに、ふたつの大きいモデルのムーブメントにはCal.3230が、ちいさなモデルにはCal.2232が、なかに納められていることについても、話しておく必要がありそうだ。ただこの時点で、間違いなくわかるかと思うが、このような時計のムーブメントは私が最も気にしていることである。もし私がセレブレーションダイヤルを所有していたら、約70時間のパワーリザーブと高性能ショックアブソーバを搭載していることを評価すると思う。つまり、週末のレイブ(ダンスパーティ)にこの時計を身につけて行っても、盛り上がっている最中にリューズを巻いたり、歯車にぶつけたりする心配をしなくていいのである。だが何より、大部分は見た目が好きなのだ。
その見た目も好きだし、それが表しているのも好きだ。ロレックスができること、すべきこと、何をするのかわかっているつもりでいる人たち(賛成派も反対派も同じ)に対して、パイを投げつけるような存在になっているのがいい。これは正真正銘のサプライズだ。時計の世界にはこのようなアイテムがもっと必要だと思うし、さらにいえばほかの世界にも必要だ。だってバランスを崩すのは爽快だと思わないか? 生きていることを実感することは? 朝、ベッドから出る理由のひとつは、その日何が起こるかわからないからではないだろうか? 人生は完璧に予測できると思った矢先に、フロリダ・アトランティックがベスト4に進出し、ロレックスはパーティシーンにあるヘリウム風船のすぐ隣で売られているような腕時計を生み出したのだ。